男祭り 本祭 日本横断ツーリング

※ この物語は 「信州ツーリング “ 男 夏祭り ”」 を御覧になってから読むと、より一層楽しめます。





2007年9月15日(土) 一日目

沼津 → 御殿場 → 一宮御坂IC → 須玉IC → 清里 → 佐久IC → 上田 → 菅平 → 須坂市 → 山田牧場


午前8:00 内弟子Fが新弟子Mを連れて館長宅に参陣した。
天候は晴れ。絶好のツーリング日和である。

R138で東富士五湖有料道路に向かう途中、館長が不覚にも本日のディナーに用意するはずだった、男鍋のスープの元を忘れてきた事に気付いた。
この日の為にわざわざ秋田から取り寄せた比内地鶏のスープなのだが、館長宅に引き返すのはいいがタイムロスが生じる。
愛機を止め緊急会議がもたれた。「どうする・・・?」と館長が二人に問いかけた所、新弟子Mが「カレーにしましょう」と切り出してきた。

「カレーはいいけど、米どうするんだ?」との問いに、新弟子Mが「僕お米持ってきました!!」と笑顔で答える。
事前の打ち合わせでは米は持ち物には入れてなかったが、新弟子Mが気を利かせて用意していたらしい・・・。
この新弟子Mの機転により本日のディナーは “The 男カレー” に決まり旅を続ける事になった。

東富士五湖有料道路で富士吉田市に入り、そこからR139で御坂峠を一気に越え、
一宮御坂ICから中央道に乗る。
心地よい風を体に受けながらの走りはたまらない。単車乗りにしか分からない世界でもある。
須玉ICで高速を降りると、少し早いが昼食を取ることにした。

須玉IC近くには館長行きつけの店である、ラーメン「なりた」がある。
ここの手打ちラーメンは絶品である。麺の歯ごたえといい、スープの深い味わいといい、
まさにパーフェクトのラーメンを堪能させてもらった。

お腹が満たされたところで出発!!R141で清里を抜ける。清里高原の美味い空気と爽やかな風が
旅人達に至福の時を与えてくれた。

清里から佐久に入りここからは上信越道で信州上田を目指す!
聡明な読者ならもうお分かりであろうが、7月の男祭りで訪れた地(信州ツーリング “ 男 夏祭り ”参照)でもある。

上田を目指し上信越道を爆走する三人の旅人・・・・。野郎共のボルテージは最高潮に達していた。
自慢の愛機共から伝わる鼓動が、さらにハイテンションにして行く。

初めまして・・・。 私が新弟子Mです。押忍!! 男祭りのレギュラー? 内弟子F
館長、単車乗ってる時も威風堂々たる姿です。 上信越道を失踪・・・いや疾走する心魂戦士!!
ご機嫌となって走った上信越道を降り上田市内へと入る。
ここからさらにR144で菅平方面を目指す予定ではあったが、館長のたってのお願いで上田城に寄る事にした。
信州上田城は戦国時代に真田家の城下街として栄えた堅城でもある。

徳川家の大軍を相手にこの城に籠もり、2度までも撃退したその武勇は戦国好きの
館長にはたまらない。しかし、今回の目的は上田城内にある真田神社へのお礼参りである。

7月に館長と内弟子Fがここへ訪れた時に、8月に行われた空手の全国選抜
ジャパン・クラッシク選手権大会の必勝祈願をしたのだった。

お蔭様で館長は、右膝の靭帯が切れていたのにも関らず、見事三度目の全国制覇に輝いた。
しっかりとお礼参りを済まさなければ、武人としての礼に欠ける。

上田城に着くなり、真っ先に城内にある真田神社へと向かった。
新弟子Mはお初ということもあり、はしゃいでいる。
しっかりとお礼参りをすませ、帰り際に社務所によって真田十勇士の手ぬぐいを購入した。

真田ファンにとっては貴重なお宝である。内弟子Fは数枚購入していた。
ついでに真田家の家紋である六連銭をモチーフにした交通安全の御札のシールも購入・・・。
早速愛機に貼り付け、今後の交通安全を祈願した。

9月と言えども上田は盆地であるが為、暑い・・・。
城内の大手門付近でカキ氷が売られていた。一時の涼を求め、三人でガツガツとカキ氷をほうばった。

するとそこに、とても可愛らしいお嬢様方が大手門から出てきた。
愛妻一筋の館長はなんとも思わなかったが、独身貴族であるFとMは大混乱に陥る。
二人ともいきなりカキ氷を上品に食べ始め、猛烈なアピールを開始!!“目力で落とす”と言わんばかりの気合であった。

この恵まれない弟子を見ていてあまりにも不憫さ?を感じた館長は、師範として一肌脱ぐ覚悟を決め、お嬢さんに話しかけた。

「一緒に写真とってもらえませんか?」と切り出した館長。
「あっ!いいですよぉ」との気さくな返事が返ってきた。
お嬢様は続けて「それじゃぁ、あちらの大手門バックに並んで下さい!」
「え・・・?」
「それとも、こちらの石垣の方がいいかしら・・・?」
「・・・・・よう、こっちきて並べよ」
「押忍・・・・・・・」

彼らの恋はこうして一瞬にして終わりを告げた・・・。
作り笑いで撮った写真のみが残された。

漫才のボケと突っ込みみたいな会話で終わってしまった事が、彼らの女運のなさを物語っている。

それにしても、一緒に撮る意味を間違えられるとは・・・。
上田城内の、ミンミン蝉の鳴き声がむなしく響く2007年の夏の終わりであった。

見事討ち死?した弟子達に合掌・・・・。

館長、全国選抜 ジャパン・クラッシク制覇おめでとうございます!! 猿飛びM助??参上!! 石垣を登ってはいけません!!
はかない恋の終わりを告げた記念すべきショット!! 作り笑いが笑えます。 気力が無くなっていますね・・・。 お気の毒です。
気を取り直して、上田城を後にする。R144で菅平方面へ。7月にはこの地にて館長と内弟子Fが共に男夏祭りを開催した。
さっきのお嬢様との恋に、一瞬で打ちのめされた野郎共の走りは熱かった!!
「走り屋はワッパで勝負!!」などと叫びながらの走りは、修羅と化していた。

菅平高原からはR406で須坂市へと向かう。ここまで来たら目的地はもう近い。
本日の目的地は南志賀高原の山田牧場キャンプ場である。
須坂市内にて、“男カレー”の材料の買出しをして再び走り出す。

県道54号線にて一気に南志賀高原を目指す。
標高が上がるにつれ段々と霧が濃くなってきた・・・。
山田牧場に到着した頃には、辺り一面深い霧に覆われてしまった。

すぐさまテントの設営に掛かる。テントの設営を終わると日もすっかり落ち、暗い闇と深い霧に包まれる。
携帯で天気予報をチェックすると、雨雲接近中との事。風呂に行こうと思ったが、雨の中での食事は
最悪である。

風呂は明日の朝にして、すぐさま男カレーの準備に掛かった。
しかし、内弟子Fがここで体調不良を訴えダウン・・・。
テントで少し休ませ、館長と新弟子Mがカレー作りを始めた。

少し離れた水場まで食材を運び、野菜を切る作業から始める。
新弟子Mに怒られながら準備を進める館長・・・。それにしても新弟子Mの手際の良さには驚かされた。

米を研いだり、ジャガイモの皮むきを包丁で綺麗に剥く姿は実に見事であった!!
噂によると新宿2丁目でバイトをしていた時に、身につけた技であると言われているが(道場の先輩であるゴック先輩談)、それって・・・ゲ○?
まぁ・・・そんな事はどうでもよい。

テントに戻り、グツグツとカレーを煮込んでいたら、体調を壊した内弟子Fがテントから出てきた。
どうやら、少し休んだら元気になったらしい・・・。
早速、カレーが出来上がるまで酒を酌み交わすことにした。

ぐうたらと酒を飲み始めているうちに、ついに新弟子M自慢の「男カレー」が出来上がった。
鍋の蓋を開けると、見るからに美味そうなカレーである。

よだれを押さえながら一口食べてみると、今まで食べたどのカレーよりも美味いの一言に尽きる。
皆、おかわりをしながら一心不乱にカレーを食べた。
ふっと空を見上げると夜空には満天の星空が広がり、辺りの霧は既になくなっていた。

美しい星空を見上げながら、大自然の息吹を感じ、美味しいご飯に美味い酒・・・。
これだから、キャンプツーリングは辞められない。
この日は深夜まで酒盛りは続くのであった。

館長は思わず「新弟子Mよ、カレーの腕前は黒帯だぜ・・・」と涙しながら、心で叫ばずにはいられなかったと言う・・・。

凄い霧っすね!! 未知との遭遇?? 料理の腕前は黒帯の新弟子M!! 彼氏?いや彼女大募集中!!
新弟子Mに怒られてばかりの館長・・・。 料理は腕は白帯のようです。プッ・・・ 館長絶賛の、これが噂の男カレー! 心魂カレーと名付けました!!
かんぱ〜い! 飲みの方は、全員有段者の模様です!!




 二日目に続く

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