男祭り 本祭 日本横断ツーリング






2007年9月16日(日) 二日目

山田牧場 → 須坂長野東IC → 上越市 → 高田市 → 糸魚川市 → 白馬 → 豊科IC → 諏訪SA → 一宮御坂IC → 御殿場 → 沼津


早朝6:00。天気は快晴。
館長が弟子達を叩き起こして朝食の準備に取り掛かる。

昨日の男カレーの余りがあるので、パンを焼きカレーパンにして食べてみた。
これが、また美味い!! このようなアウトドアをしながらカレーパンを食べれるなんて、
なんとも贅沢な話である。

男の食卓が満たされた後は、やはり体を動かさなければなるまい。
空手の修行に休みはないのだ・・・。

道衣に着替え稽古を行う。基本稽古・型稽古・組手と2時間近く汗を流した。
南志賀高原に、館長の号令の下、弟子達の気合の声がこだまする。
その気合が思わぬ展開を呼ぶ事になるとは、このときは誰も知る由もなかった・・・。

稽古の終盤で館長が後ろから、なにやら強い殺気を感じた・・・。
ふっと振り向くと一頭の巨大な牛がこちらに目掛けてやってくる。
一瞬「死」を想像した館長だが、体が勝手に身構えている。

拳を強く握り締め全身の神経を集中させる。

殺るか、殺られるか・・・。 館長が牛との距離をジワジワと詰め、ついに・・・・!!


戦いは終わった・・・。

内弟子Fと新弟子Mは頬を緩ませニヤニヤしている。館長は奇跡的にもカスリ傷一つ負わずにすんだ。
それもそのはず、牛との死闘は、ただ牛が牧草を食べていただけの話である。
ここのキャンプ場は牧場と併設されている為、よくキャンプ場の方にも牛がやってくるそうだ。

しかし、牛に間近に迫ってみるとかなり怖い・・・。
極真空手の創始者である大山倍達総裁はこの牛を素手で倒したと言うが、本当に凄いお方である。
よく、こんな巨大な生き物を素手で倒せたものだと、館長は改めて尊敬の念を抱いた。

かつて、その極真空手の門下生でもあった館長だが、偉大な総裁の空手道の教えを少しだけも教えて頂いた事に、改めて誇りを持つ事が
出来たのであった。

稽古中はさすがに決まっています!!かっこいいっす。 館長、草を食べてる牛にちょっかい出すと殺されますよ・・マジで!!
稽古を終え撤収準備に掛かる。汗をたっぷりと流したので朝風呂にすることにした。
この南志賀高原界隈は温泉の宝庫である。数ある温泉の中で今回は五色温泉に草鞋を脱ぐ事にした。

五色温泉は硫化水素泉でラジウムを多く含んでいる温泉である。
無色透明で湧出する湯が、天候や気温などで何色にも変わり、温泉名もこれに因んで
五色温泉となったそうだ。

早速、露天風呂へ直行する。
松川渓谷沿いに作られた露天風呂はダイナミックそのもの。
川のせせらぎを聞きながらの露天風呂は最高である。

露天を出て内風呂にも入ってみる。近代設備がまるでないこの温泉は
本当に湯治場といった雰囲気があり、旅を実感させてくれる温泉でもある。

目をつぶりゆっくりと湯につかる・・・。本当に幸せと言う物をふつふつと感じる旅人達・・・。
贅沢な一時を過ごさせて頂き満足する。

風呂から上がり、一息ついていざ出発!!
山道を一気に降りる。途中、山田温泉に立ち寄ってみた。

山田温泉は、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(硫化水素型)で源泉温度は50〜70℃である。
白い糸状の湯の花が、浴槽に多く舞っているのが特徴であり、信州高山温泉郷の中心的な温泉地でもあるのだ。

共同浴場大湯の周りには9軒の旅館が点在し、仏閣を思わせる外観の大湯は、温泉地のシンボルでもある。
大湯前には足湯もあった。

温泉の発見は800年前とされる。1798年に現在の場所に引湯され、温泉街が形成されていったらしい。
小林一茶、種田山頭火、森鴎外、与謝野鉄幹、与謝野晶子、若山牧水など多くの文人が訪れたことがある、歴史ある温泉だ。

本来なら、霧さえなければここで温泉を堪能してキャンプ場に向かう予定であったが、次回ここを訪れた時には必ず入浴する事を
心に誓って後にした。

素晴らしい師弟関係です・・・ ってなわけないでしょ!!館長、捕まりますよ!もぅ〜 本日の五色温泉の内湯は緑色でした!! いやぁ〜贅沢ですなぁ〜。
う〜ん・・・最高に癒されてますねぇーー。 それにしても館長の温泉マニアぶりには脱帽です!!
山田温泉の大湯にて。 何故か見つめ合う二人。Mよ、あの噂はホントなのか・・・? 山田温泉から長野市内を望む・・・。 素晴らしい景色です!
山田温泉を後にした旅人一行は、須坂長野東ICから上信越自動車道に乗る。
ここから一気に日本海を目指す。

妙高高原など、比較的標高が高い地域を走るので、残暑の厳しさが残っていても快適に走れた。
上信越道で新潟県に入り上越ICで降りる。
新潟県上越市は、戦国の雄、上杉謙信公が治めていた地でもある。

上越市内に入った頃には、昼時をとっくに過ぎていたので、遅い昼食を取る事にした。
日本海まで来れば、やはり新鮮な海の幸を所望したいところ・・・。

館長が言い出すまでもなく、内弟子Fと新弟子Mもやはり同じ考えであった・・・。
満場一致で、今日のランチは「しーすー(寿司)」となった。

腹ペコに絶えながら必死で寿司屋さんを捜す。気付けば隣町の高田市まで来てしまった。
高田駅前の商店街をさまよっていたら、ついに一軒の寿司屋を発見!!
何も迷わず草鞋を脱いだ。

「寿司割烹 司」と書かれたノレンをくぐると職人さん達の「いらっしゃい!!」と粋のよい声が飛んできた。
早速、握り寿司を注文した。どうせならたくさん食べたいとの皆の意思から、5人前の寿司桶を頼んだ。

恐らく10分ぐらいは待ったと思うが、三人にしてみてば、それが1時間にも2時間にも感じられた。
やっと出てきた寿司に、三人の箸が一斉に飛び交う。
黙々と寿司をほおばる野郎ども・・・。

わずか5分で5人前の寿司を平らげてしまった・・・。ゆっくりと味わう余裕すらもなかったが、次に来たときには味を堪能したいと思う。
しかし、日本海が旅人にもたらしてくれた贈り物に一同大満足!!
男の食卓は完全に満たされた。

腹が満たされれば眠くもなってくる・・・。帰る地は日本の反対側である。そのことを考えると急にテンションが下がってきた。
グズを言ったら霧がないので、急いで出発することにした。
このままでは寿司屋さんに泊めてもらおうなどと言いかねない。

高田市から上越市に戻りそこからR8で日本海の海沿いを走る。
さっきまでの低かったテンションが日本海を見た瞬間、一気にハイテンションへと駆け上がってきた。

やはり海沿いを走るのは単車乗りにとって絵になる。
癒された気持ちでゆっくりと走ってみた。

途中、季節はずれの海水浴場に立ち寄り、鼻の穴がヒリヒリするぐらい日本海の潮の香りを嗅ぐ旅人達であった・・・。

わずか5分で平らげた5人前の寿司桶・・・。 美味そうです!! 日本海の荒波・・・。 旅愁を感じさせます。
R8で日本海のクルージングをすっかり堪能した一行は、糸魚川市から姫川沿いをR148で白馬方面へと向かう。
この頃になってくると、体力にやや難がある内弟子Fの疲労がピークを迎えていた。
R148は単調な風景が続く国道でもあるので、余計に疲労度が増す。

白馬に入ると青木湖にて少し休憩を取った。
夕日が幻想的な姿で青木湖畔を包む。なにか神秘的な風景に身も心も、青木湖に吸い込まれる気がした。
白馬を過ぎて大町に入り、そこから通称オリンッピク道路を通り抜ける。

ここで館長の愛機の走行距離が6万キロに達した。

上信越道の豊科ICに乗ると、愛機に鞭を入れる。岡谷JCTから中央道に入り、諏訪湖S・Aで小休止を取る為に少し立ち寄った。
このS.Aは、諏訪湖畔が眺める絶好のポイントでもあるのだが、疲れきった旅人達にはそれを楽しむ余裕すらない。

再び愛機にまたがると、一路御殿場を目指して突き進む。
ここまで来ると、もう自分との戦いだ・・・。

一宮御坂ICで高速を降りると、R139で御坂峠を越え、河口湖に出る。辺りはすっかり日が落ち、暗くなっている。
河口湖の湖畔で最後の休憩をとり、再び愛機を走らせる。

東富士五湖有料道路に乗り、須走ICを抜けた所で旅人の一行はそれぞれの愛機を降りた。

館長はこのまま御殿場へ、内弟子Fと新弟子Mは沼津へと向かう為、ここで別れることになった・・・。
お互いの無事と健闘を称え、正拳10本突きにてこの旅を締める。

こうして全走行距離800kmを越える旅は、終わりを告げた・・・。

新弟子Mのまいう〜料理があり、内弟子Fの気合の走りがあり、そして館長のドラマがあった・・・。

これにて「男祭り 本祭 〜日本横断の旅〜」は完結。

「内弟子Fよ、そして新弟子Mよ、今はゆっくりと休むがいい・・・。
桜が咲く季節には、また俺達の新しい旅が始まるのだ・・・。(館長談)」

押忍!!

オリンピック道路にて・・・。 もうすっかり、秋の空模様ですね。 青木湖畔にて放心状態の内弟子F。 けっぱれぇ〜!!たいりょくぅ〜!






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闇夜に光る紫蛍 我ら心魂戦士なり・・・・。
次なる旅で、またお会いしましょう・・・。 押忍!!




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